Tomoの家族と出会ったのはTomoとお付き合いを始めて1か月も経たないときでした。
皆さんが初めてパートナーの家族と会ったときはどんなシチュエーションでしたか?
口には出さないらしいですが、4人に1人が「息子や娘の結婚相手に不満」を持っている親御さんがいるみたいです。
また、「結婚したい意志」「相手の家族関係」「マナー」の3つが一番親の立場では気になるポイントのようです。
改めてデータで見てしまうと、パートナーの家族に会うのが一つの儀式のようで、個人的には少し違和感を持ちます。
私の場合は、初めてTomoの家族にお会いしたのが、Tomoのお姉さんとお姉さんの自宅で夕食を一緒にしたときです。
私の正体を特に明かさないまま、自然と一緒に夕食を食べる流れになりました。
Tomoは3人兄弟の末っ子で、6歳上のお姉さんと、3歳上のお兄さんがいます。
Tomoが結婚をした後の数年は住んでいる場所も遠く、なかなか頻繁に会える状況ではなかったようですが、2021年の夏にお姉さんとお兄さんの家にも近い場所に引っ越し、そこからは定期的に会えているようです。
Tomoから細かい兄弟の話しはあまり聞いておらず、初めてお姉さんに会ったときも少し緊張していたのを覚えています。
お姉さんにも小学校1年生の娘さんがいるので、数か月に1回どちらかの家に集合し、TくんとMちゃんと仲良く3人で遊ばせたりしています。
その日はお姉さんの家で遊ぶ日だったのですが、私はTomoとお迎えに行ったタイミングで家に上がらせていただき、そのままの流れでお姉さん、お姉さんの旦那さん、Tomo、私と子供3人で食事をすることになりました。
途中から旦那さんも帰宅し、緊張感が張り詰めた空気の中、出前のお寿司を食べました。
今思えば、お姉さん以上に、お姉さんの旦那さんからすると得体の知れない誰かが自分の家に上がっていて、なぜか一緒にお寿司を食べている、という不思議な時間だったのではないでしょうか。
3つ上のお兄さんとは、Tomoと付き合い始めて初めて迎えた年末の時期にお会いしました。
私が実家から帰宅すると、お兄さんと奥さん、3歳(当時は2歳)の可愛い娘さんがいました。
お姉さん同様に、あまり情報が無い中、お兄さんも私も「はじめまして」をし、一言二言でその日は終わりました。
お兄さんからすると、まず妹が女性と付き合っている、ということを自分の中で理解するのに必死だったのではないでしょうか。
そんな出会いを経て、Tomoの家族ともそろそろ1年が過ぎようとしています。
前と違う点でいくと、Tomo家族と一緒に3家族でキャンプへ行ったり、お兄さん家族とカラオケや修善寺旅行に行ったり、当時気まずいお寿司を一緒に食べてくれたお姉さんの旦那さんとも朝3時まで一緒に飲むような関係を築いています。
LGBT当事者である私がこんなことを言っていいのかわかりませんが、LGBT当事者であるという意識があまり無いのか、相手がパートナーの家族であれ、友人であれ、職場の同僚であれ、結局のところ対人としてお付き合いをしている気がします。
そして、私自身人として向き合っているので、パートナーの家族も私を一人の人間として向き合ってくれているように感じます。
誠実さと信念だけが人間を価値あるものにする。
https://wakus.jp/seijitsu-meigen
まさにゲーテさんの名言にもありますが、本当に誠実さって何事においても根底に必要なものであり、誠実に人と向き合っていれば、それが人にも伝わり、素敵な関係が築けるのではないかなと思います。
そこに人種やセクシャリティなどの壁があったとしても、まずは人に対して誠実に向き合う、これだけで人生豊かになるのではないかと思います。
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